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不妊のあれこれ in San Francisco

1年以上
サンフランシスコ市内には不妊治療のエキスパートを集めている病院がいくつか存在します。今回、たまたまカリフォルニア大学サンフランシスコ校付属病院(UCSF Medical Center)にてIFV(体外受精)についてのオリエンテーションが催されることを知り、参加してきました。

日時:2010年11月1日、夕方6時から2時間ほど。
場所:UCSF Center for Reproductive Health
2356 Sutter Street, 7th Floor (Women's Health Building) San Francisco, CA 94115

会場は小さめのホール。参加者はおそらく40人弱。この会の目的が不妊なだけにジロジロ他の参加者を観察するのは気が引けましたので正確な数字はわかりません。このうちのほとんどはすでにこの病院に通っており、IVFを前向きに検討している人たちです。なかには少数ですがわたしのようにウェブサイトをみて参加を申し出た場合も。人種は非常にバライエティに富んでおり、年齢はさすがに若くても35を過ぎている感じ。45歳くらいに見える人も結構いました。女性のみで出席している場合と、カップルで出席している場合と半々くらいかな。意外だったのが参加女性のうち、圧倒的にお痩せさんが多かったこと。青白くて血色が悪い感じの女性がたくさんいました。中肉中背はとても少なくて、かなりウェイトオーバーな方も何人かいました。

Photo会場の受付にてチェックインを済ませると、IVFについて説明しているハンドブックを手渡されました。また、会場前にはちょっとしたドリンクと食べ物が用意されており、自由にとることができます。中に入ると、席は自由で、私は一番前に座りました。

夕方6時きっかりに開始されました。基本は大きなスクリーンに映し出されたプレゼン資料をみながら、プレゼンターの話を聞きます。もらったハンドブックは家での復習用とのことでした。

Screen 全体は大きく二つに分かれており、前半はこの病院で行うIVFについて、後半はEmbryo(胎芽)を作り出すラボについての説明がなされます。前半のIVF説明はこの日、Musaさんという先生によっておこなわれました。他の不妊治療ドクターの紹介やチーム構成(男性不妊専門治療医や精神科医など)、IVFの一連の流れ、この病院のポリシーなど。病院独自の成功率や多胎妊娠率などについても説明がありました。この病院ではやみくもにEmbryoを子宮に戻すのではなく、成功率UPをみすえながらも最良質のものを最小数だけ戻すことに全力を尽くすといっており、好感が持てました。(ただただ成功率を上げてその数字を世に発表したい病院だと多胎妊娠率も高く、危険。)後半は、ラボにてどのように卵子と精子を合体させてEmnryoが作られ、選考され、どうリスクを回避しながら健康な赤ちゃんを授かる手伝いをしていくかの説明です。「我々は、決まりきった型に患者を当てはめることはしない。治療も方法もすべて個々にあわせてカスタマイズし、患者が妊娠できるように全力でサポートしています。」と穏やかながらも熱く語っていました。

この病院は10年の歴史を持ち、さまざまな人種の患者さんを診てきています。話の中で、三つ子を授かった患者さんは、アメリカ全体でみると2%弱あるのに比べ、UCSFではどの年齢グループであっても0%と言っていました。双子を身ごもる確立は2割以上ありますが、それでもアメリカ全体の%よりは低くなっています。経済的負担もさることながら、肉体的に母子ともに負担のかかる多胎妊娠ですから、こういったデータを事前にしることは大事ですね。

1年以上
<以下、Taking Charge of Your Fertility by Toni Weschlerより学習>
自分が不妊だと思っている方、実は誤解かもしれません。以下、不妊だと思い込まされてしまう要因を挙げています。
1)避妊をやめてから1年経っても妊娠に至らない場合は不妊?
妊娠するための身体機能に医療的問題がないにしても、1年という期間で妊娠できないのなら不妊か、という疑問です。人間の女性は1サイクルのうち、排卵周辺の3日間程度しか妊娠できる状態にないのです。1年だろうと、2年だろうと、このタイミングを逃しているようではどんなに健康でも妊娠できないということになります。これまで信じていたセオリーが思い込みであったり、誤解をしていることが原因であって、不妊ではなくて単なる知識不足なだけかもしれません。
2)サイクルが定まらない場合には不妊の要因かもしれないと考える?
お医者さんは仕事柄、排卵日を想定し、妊娠にもっていくためのステップを考える必要があるため、サイクルが定まらないことを問題視しがちだというのです。実際は、生理の1サイクルは28日間と決まっているわけではないですし、排卵は大抵14日目に起きるというのも正しくありません。 生理のサイクルはおおよそ24日間から36日間で女性によって異なるばかりか、1人の女性にとってもサイクルごとに変わったりします。排卵日が14日だろうと20日だろうと、サイクルが26日だろうと32日だろうと、それ自体が問題だというように直結はしないのです。排卵が14日目の人も19日目の人も、正しいタイミングで性交することで妊娠は可能です。
3)お医者さんはハイテクに過度に頼りがち?
お医者さん(不妊治療スペシャリスト)はハイテクを駆使した治療法によって病気を直す訓練を何年も積んでいます。従って、まずはその知識と技術を使ってみる(みたい)、という思考回路のお医者さんがいても不思議ではないのです。これは明らかに不妊であるという場合には有効なのでしょうが、そうでない場合は本当にそれが一番の選択肢なのかどうか、検討の余地がありそうです。まずは排卵日の予測をなるべく正確にできるようになること、女性、男性共に、何らかの問題があるのかどうかを検査によって探ることが大事です。
4)お医者さんはタイミングをみるとき、おりものからのサインよりも基礎体温を重視しがち?
お医者さんによっては、性交する最高のタイミングを基礎体温グラフをベースに指導することがあります。低温期から高温期への移行において、さらに体温が落ちた場合、もしくは体温があがった場合をベストとするのは間違いなだけでなく、妊娠を妨害することにもなりかねないのです。おりものの状態から読み取るサインがカギであり、日々の変化についてチャートをつけることが大事です。
基礎体温をつけることは無意味かというと、そうではありません。タイミングを計ることには適していませんが、排卵しているかどうか、黄体期(排卵と生理開始までの間)の長さが十分かどうか、妊娠しているかどうかなどを知ることができます。
5)多くの検査は適切なタイミングで行われていない?
たとえばa postcoital test (性交後検査・ヒューナテスト)ですが、これは女性が出す頚管粘液のなかで精子が死なずに泳いでいるかどうかを確かめるものです。おりものが精子の活動を手助けしているか、精子がおりものの中で行き続けることができるかどうかを知ることができます。このとき、たとえば機械的に14日を排卵日近くだと予想してこのあたりでテストを行う場合があります。実際に排卵日近くなのであればいいのですが、そうでない場合、たとえば排卵が20日におきていた場合、テスト結果には信頼性がなく、誤解を招きます。精子は排卵日近くの妊娠に適したおりものが出ているときに長生きし、その中でスムーズに泳ぐことができますが、その期間をのぞけばその粘液はむしろ雑菌や精子の侵入を防ぐ働きをするわけで、精子は性交から数時間で死んでしまうのです。検査はぞれぞれに適切な時期があり、それをおざなりにしてしまうと正確な結果は得られません。
6)女性は過度にClomid (クロミッド)などの排卵誘発剤を処方されやすい?
不妊であると予想された場合、女性は実際に排卵しているかどうかを確かめることも無く、クロミッドを処方されることが多いといえます。クロミッドはそもそも、卵巣の中の卵を刺激して成長を促すための薬ですが、頚管粘液が少なくなったり(精子を運べなくなる)、黄体期を短くしてしまう(着床できなくなる)副作用もあるとされています。皮肉なことに不妊治療のはずが、妊娠から遠ざける作用をする場合もあるわけで、クロミッドを飲むのをやめてから妊娠に至ったケースも多いといいます。とりあえず始めはクロミッドから、という提案にながされることなく、特にきちんと排卵してる場合には、なぜこの薬が必要だと思うのかを医者に説明してもらい、納得した上で処方を受けましょう。
7)排卵検査薬が誤解を招く?
アメリカでは薬局にいけば気軽に割りと安価で手に入る検査薬ですが、この検査で排卵を示唆する結果が出ない場合には多くの女性が自分は不妊であると信じてしまいがちです。。詳しくは別の機会で説明しますが、たとえこの検査薬が排卵を示唆する結果を示していたとしても(LHサージあり)必ずしも排卵しているとは限らず、結果が陽性=妊娠可能なからだであるとは直接的にはいえません。
8)実は流産をしているにもかかわらず、妊娠をしていなかったと思ってしまうこともしばしば?
妊娠を一度もしていないことと、妊娠したけれど流産をしていまうこととは、まったく意味合いが違います。妊娠したことが無い人に対する治療と、妊娠はするけれどそれを継続することができない人に対する治療ではまったく違うアプローチを必要としますので、この見極めは大事です。単なる生理の遅れだったのか、それとも妊娠したけれど流産してしまったのかどうかは、基礎体温から予測します。最低でも排卵から生理までの間が10日間あり、排卵後18日間連続して高温を保っている場合にはかなりの高確率で妊娠しているといえます。
不妊治療はお金がかかります。さまざまな検査は肉体的、精神的苦痛をもたらします。お医者さんに通うということは、かなりの時間を費やすことになります。
なるべく自分のからだと向き合って状態を把握し、その情報をお医者さんと共有し、適切な検査を適切な時期に行うことでいろんなことを無駄にしないですむといいですね。
1年以上
Takingchargeofyourfertility 自分のからだを知りるために一番いいと知人に勧められたのがこれ、"Taking Charge of Your Fertility" という本。1995年に刷られて2001年には改訂版が出ているみたいですが、わたしはオリジナルのものを借りた。筆者のTONIさんはこの本を通じてThe Fertility Awareness Methodを推奨している。自分のからだを観察し、日々変化する様子をとらえ、それらのわずかなサインを基に自分の妊娠可能な時期を見極めるということだ。つまりそれは、避妊のためにも妊娠のためにもなる、自分のからだに対する根本的な知識である。
以下の3つのことを観察し、変化を捉えることで自分のからだの状態を知る。
1)基礎体温
2)子宮頸部から出る分泌液(おりもの)
3)子宮頸部の位置
そうすると、以下のことがわかってくる。
  • 無排卵かどうか
  • 排卵が遅いかどうか
  • 黄体期が短いかどうか
  • おりものが妊娠を助ける量、質を保っていないかどうか
  • ホルモンのバランスの乱れがあるかどうか
  • プロゲステロンの量が不足しているかどうか
  • 流産したかどうか
興味深し。次回、それぞれについて書きます。
1年以上
先にチラッと述べたように、わたしは1年間妊娠に至らなかったという事実をあまり真剣に考えていなかった。というのも安易な発想があったから。いざとなったら人工授精でも体外受精でもすればいいや、と。現代の医学をもってすれば難しいことではないんだろうし、時間とお金と精神とを消耗しながら色々調べて原因追求するなんて面倒くさい。ちゃっちゃと卵を取り出してもらって精子と合体させれば解決だ、と。ちなみにこちら、私の本来の性格からはとても考えられない思考回路だ。普段はかなりしつこい性格でリサーチ好き。疑い深く、自分が納得しない限りは人がどれだけ勧めようと取り入れない。では、なぜこんなに違うのか。それは単にこの分野や自分のからだについて無知すぎたからだ。何にもわかってないのなら、疑問も持ちようがないし、専門家に過度に頼ってしまいがちに。
それからもうひとつ、ここにきてようやっと自分のからだに興味を持ち始めた理由がある。不妊治療の専門施設でのカウンセリングに通訳として参加したり、自分が産婦人科に通院して先生と接することを通じて感じたことだ。それは、どうも先生たちはわたしたち1人1人のからだに個性があるってところまで考慮してない様子。というか、そんなことには興味がないという印象すら受ける。ウルトラサウンドと血液検査の結果をみて原因が明らかでないのならとりあえずクロミッドを処方し、数ヶ月経っても妊娠に至らなければ人工授精、体外受精をしてみましょう、ってなベルトコンベアーに乗せられているような。。。
2009年出版の"making babies" という本には以下の数字が載っている。
  • Makingbabies_3アメリカのカップルのうち、8組に1組が妊娠困難、もしくは流産しやすいという問題を抱えている。
  • 年齢別に見れば、35歳以上の女性を含むカップルだと3組に1組、40歳以上の女性を含む場合には半数がこれらの問題に悩まされている。
  • 現在では9,000,000人以上のアメリカ人女性がパートナーとともに不妊治療を探し求めている。
  • 今日、アメリカで生まれる100人に1人の赤ちゃんは何らかの生殖介助技術(ARTs)を使用したとされる。
  • 世界規模ではこれまで、3,000,000人以上の赤ちゃんが体外受精(IVF)により誕生し、そのうちの400,000人はアメリカ国内で生まれた。
  • 毎年、アメリカでは250,000家族がIVFを検討し、そのうちの半数が実際に行っている。
これらの数字だけ見れば「アメリカでは多くの女性が不妊に悩んでおり、彼女たちにとって高度医療技術を使っての妊娠はそう珍しくなく、割と気軽にトライできる環境なのね」と考えることもできるのだが、この本は、IVFで赤ちゃんを授かったママのうち、半数はその助けを必要としなくとも妊娠したのではないか、と主張している。医者は患者1人1人に向き合うことなく、過度な薬を処方し、肉体的にも精神的にも負荷のかかるARTsを必要以上に勧めているのではないかと疑問を投げかけている。
無知であるということは、医者の言うがままにお金と時間と肉体を提供しするはめになる確立があがるということだ。その上、結果は約束されていない。ならば、なるべく自分で自分のからだについて調べ、そのユニーク性を理解し、その上で医者と話し合いながらベストな道を探るというのがハッピーエンドへの近道かもしれないと思った次第である。日本の性教育を受けて育った私だが、妊娠しないためにはコンドームが一番いいということ、オギノ式という方法で危険日を想定するということぐらいしか覚えていない。改めて、自分のことなのに何もわかっていないと反省しきりである。
1年以上

結婚二年を経て、漠然と子作りのことを考え始めたのが昨年2009年の夏。その時点では34歳後半。コンドームとおさらばしてから一年弱となった2010年5月あたりで、まだ妊娠に至っておらず。かといって、何が何でも今妊娠したいというわけでもなかっただけに、なかなかエンジンがかからず。。。しかし、ぼちぼち調べておいても損はないか、と、そんな気持ちで産婦人科の門をたたきました。とりあえずは不妊治療の専門医ではなく、現在入っている保険が適応する近所の産婦人科(OBGYN)を選ぶことに。

<自分で調べてわかったこと>

あ)排卵検査薬をその辺の薬局から調達。10ドルくらいで9回分くらい入ってた。数サイクル試したが、基本、わたしのLHサージはガツンと起こらずにダラダラ数日に渡る。薄いラインの陽性が数日+濃いラインが数日+で、また薄いライン。

い)基礎体温を適当なりにつけてみた。低温期の後に高温期らしきものが来ることは把握。

<病院で調べてわかったこと>

あ)ウルトラサウンドの結果、筋腫が数個発見された。数年前から3個くらい筋腫があるというのは知っていたのでちょっとくらい数が増えててもさほど驚きませんでした。大きさや位置など総合的に判断すると、これが妊娠に至らない直接的な原因ではないかと疑うほどの説得力はないらしく、とりあえず、放っておくということに。

い)子宮頸がん検査は陰性。Pap smearは渡米以来、一年に一度行っている。日本の友人に聞くとこれを受けたことがないという人が多くてびっくり。アメリカ人にとって一年に一度のパップと、半年に一度の歯のクリーニングは当たり前という感じらしいです。

う)血液検査を3日目と21日目をした。基本的なホルモンの値の確認が目的。これといって大きな問題は見つからず。でも、サイクルの後半を司るProgesteroneの値がいまいち低いとのこと。

とかなんとかの説明を医師からされて、中学校のときに受けた性教育の時の知識しか持ち合わせていなかった私にはわかったような、わからんような、宙ぶらりんの感じで検査結果の説明時間を終えることに。最後に「クロミッドを試してみますか?」という話になり、ま、先生が進めるならば、ってぐらいの軽い気持ちで承諾。

クロッミッドの副作用(膣内の湿度低下、複数の子供を妊娠する可能性UP)をかるく説明されたうえで、合計4サイクル試しました。ちなみに、私の場合は飲んでいる間、肉体的、精神的な変化を感じることはありませんでした。

4サイクル終えた今年9月、先生に「もうこれ以上、私にできることはないので専門家にいくことをお勧めします。」といわれました。そこで初めて、不妊なのかもしれないということを真面目に捉えなくてはならないと感じた次第です。

図書館に行き、英語でかかれた書物を読み漁りました。そこで得た知識を少しずつこちらにUPしていきたいと思います。もし、違う内容のことをどこかで読んだり聞いたりした場合には是非、ご一報ください。一人一人違う体ですし、人間が人間のことをすべて理解しているかといえばそんなことなく、違う意見や説があるのはあたりまえだと思います。大切なのは、それらをあわせて知ること。そして、自分の個を知ろうとすることだと考えます。

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不妊のあれこれ in San Francisco

作者:Yu

不妊のあれこれ in San Francisco

不妊治療について、調べたり聞いたりしたことを綴っています。

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